りゃまがたのウイスキーノート

りゃまがたのウイスキーノート

テイスティングとウイスキーにまつわる雑談

カリラとフィンラガン

フィンラガン=カリラ(仮)

フィンラガンというボトラーウイスキーがあります。蒸留所不明のアイラモルトですが、正体はカリラだという話をよく耳にします。

現在、カリラ12年が5500円前後、フィンラガンが3000円以下で販売されています。味が似てるなら、もうフィンラガン一択で良いのではないでしょうか。飲み比べをして今後どちらを買うか決めたいと思います。

 

カリラ12年

カリラ12年はアルコール度数43度、アイラモルトの中では中程度のスモーキーさです。以前、ラガヴーリン16年とともにテイスティングしていますが、改めて香り、味わいを確認します。

ryamagata.hatenablog.com

香り:麦っぽさとオレンジ、磯っぽいスモーキーさ、爽やかな印象。

味わい:スモーキー、麦っぽい甘さ、ライトな酒質、香りよりドライな印象。短い余韻。

以前飲んだときよりドライに感じました。爽やかさ、華やかさがあり、飲み口が上品なのがカリラ12年の特徴だと思います。

 

フィンラガン オリジナルピーティー

フィンラガンにはいくつか種類があり、今回飲むのはアルコール度数40%の定番品「オリジナルピーティー」です。同じ度数の「オールドリザーブ」という商品もありますが、そちらはオリジナルピーティーの後継品のようで、どちらもネット上で購入できます。(2022年12月現在)

他に46度のものやカスクストレングスがありますね。

mukawa-spirit.com

カリラが黄金色なのに対し、フィンラガンの色は濃くて少し茶色いです。では実際に飲んでみます。

香り:スモーキーさと潮っぽさが目立つものの、カリラ12年のような柑橘感は感じらません。香りの感じ方はフィンラガンのほうが強いです。

味わい:スモーキー、ドライな麦の風味、若干の渋み。カリラよりさらに短い余韻。

強いスモーキーさがあるものの、カリラにあった爽やかさがありません。スモーキー以外の要素が拾いにくく、単調で野暮ったい印象です。

 

結論

飲み比べるとさすがに差を感じました。カリラ12年はスモーキーさと爽やかさのバランスが良く、おいしさを再認識しました。

フィンラガンは奥行きに欠けていて物足りず、結論としては値段相応の味ですね。残念ながらカリラとは別物です。

カリラ12年はストレートでもロックでもお好みの飲み方で。フィンラガンはハイボールにするか、他のウイスキーでつくったハイボールにフロートしてスモーキーさを足す使い方がおすすめです。