りゃまがたのウイスキーノート

りゃまがたのウイスキーノート

テイスティングとウイスキーにまつわる雑談

オールドボトルを求めて、酒屋を巡る ②

前回のつづきです。

ryamagata.hatenablog.com

 

クチコミを頼りに

2店舗目にはオールドボトルがあると予想していました。

なぜなら、「オールドボトルのローヤル、ローヤル12年があります」というクチコミがグーグルマップに掲載されていたからです。クチコミが投稿されたのは7ヶ月前で、あまり期間が空いていません。期待しつつ、売り切れていないことを願いながら店へと向かいます。

目的の酒屋は自宅から車で10分ほどの場所にありました。

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ガラス戸に手をかけて店に入ると、まず駄菓子が目に入りました。ほかには調味料やタバコ、ごみ袋などを売っています。店員の姿は見当たりませんでしたが、奥に暖簾がかけてあってその先にいるようです。

店内を見渡すと背の高い棚にボトルが置かれているのに気づき、近づいて見るとローヤルとローヤル12年でした。ローヤル12年は2008年に終売しています。ローヤルは現在も販売していますが、店にあったのは現行品より前のボトルでした。それぞれ1990年代~2000年代のもののようです。

それらのボトルを見ていると、暖簾をくぐって(これまた)60代くらいの店主と思われる女性が出てきました。「これはいくらで売っていますか?」と尋ねると、その店員は申し訳なさそうに「ごめんね。これは売ってないの」と答えました。

話を聞くと、10年ほど前から古いウイスキーを買い求める客が来るようになったそうです。かつては在庫がたくさんあったけれど、ローヤルとローヤル12年がそれぞれ最後の1本となってからは売らずに飾っているとのことでした。何とか売ってもらうことはできないかと粘りましたが、「あまりに古いので品質に自信がないから売れない」と言われました。

求めていたものが目の前にあるのに買えず、さすがに落胆しました。実のところ、ローヤルとローヤル12年はオークションサイトやフリマアプリに多数出品されていて、入手の難易度は高くありません。

酒屋でオールドボトルを探すのは労力に見合ってないのではないか・・・、とネガティブな気持ちになりましたが、まだたった2店舗回っただけ。数打ちゃ当たると自らに言い聞かせ、3店舗目に向かいます。

 

ヤマザキショップでついに・・・?

次の店はヤマザキショップですが、グーグルマップのクチコミによると、珍しいウイスキーやジンなどを取り扱っているそうです。

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店に入り、レジに立っていた60代の男性の店員と挨拶しました。商品棚にはラフロイグやアマハガン、ジンのタンカレーNo.10やモンキー47が置いてありました。どこにでもあるようなブレンデッドウイスキーはなく、品数は少ないながらこだわった品揃えです。

ヤマザキショップの看板を掲げていますが、パンはひとつもありません。オーナー次第でそんなに自由に売るもの変えられるのでしょうか。

オールドボトルが見当たらず、店主と思われるレジの男性に尋ねると、やはり置いてないとのことでした。ただ、「少し離れたスーパーに古いウイスキーがあるかもしれない」という耳寄りな情報を得ることができました。生の情報ほど頼りになるものはありません。立地を詳しくを教えてもらって行くことにしました。

 

ロマンと余談

スーパーは県道から一本奥まったところにありました。足早に酒コーナーに向かい、棚を眺めましたがオールドボトルは見つからず。結局その日は4店舗回ってひとつも手に入れることはできませんでした

後日談として、さらに10数店舗を巡ったのち、ついに90年代後半のジョニーウォーカーブラックラベルを購入できました。率直なところ、それほど苦労してまで探し回るべきだったかは疑問です。

ただ間違いなく、酒屋巡りには宝探しのようなロマンがありました。オールドボトルが買い尽くされた今だからこそ、見つけたときの感慨もひとしおです。

グーグルマップで調べると思いのほか、近所にたくさんの酒屋があると思います。あまり期待せず、なにかのついでにふらっと寄るくらいがちょうど良いのかもしれません。気軽にロマンを味わえるはずです。

余談ですが、3軒目の酒屋でコルクが不良のブレットバーボンを1000円で譲ってもらいました。ちょうど自宅のバーボンウイスキーが切れそうだったのでラッキー。これだけでも収穫があったと言えるかもしれません。

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ちなみに、グレンモーレンジィのコルク栓がピッタリはまったので流用しています。